オーガニック認証って、いろいろある！
よく目にするけれど、実際はよく知らない言葉って、たくさんありますよね。今回は、ナチュラル系のコスメにマークがついていることが多い、「オーガニックコスメ認証」について取り上げてみましょう。
「オーガニックコスメ認証」って、いろいろあるの？
「オーガニックコスメ認証」と聞くと、「きちんとした素材を使っていそう」「生産地がしっかりわかりそう」といった、何となく「安心・安全」なコスメ、といった印象を受けませんか？
そもそも、オーガニックとは、日本語では「有機」「有機栽培」のことを指します。「オーガニックコスメ」とは何か？ を一言で表すのは難しいのですが、「有機栽培（環境や静物への負荷を押さえた生産方法）でつくられた素材を使った製品」のことや、「添加物をあまり使用せず、自然由来の成分を多く配合したもの」などを指すことが多いよう。
そして、「オーガニックコスメ認証」とは、専門機関や団体が厳しい審査を行い、一定の基準を満たしたブランドやアイテムが受けることができるもので、世界中に数多くのオーガニック認証団体が存在しています。
特に、ヨーロッパではずいぶん前から、オーガニックやエコへの関心が高く、「正しいオーガニックの知識や商品を普及させよう！」と、審査を行うオーガニック認証機関がたくさん誕生したのです。
それでは、代表的な世界のオーガニック認証団体を簡単にご紹介しましょう。
【ドイツ】BDIH：わかりやすい基準できっちり選別
2000年に発足。ドイツの医薬品化粧品商工業企業連盟によるガイドライン。ドイツはオーガニック先進国であり、オーガニックを名乗る製品が急増したことから、より良い製品を選別しようと誕生した団体。
■ポイント
「ルールが明確」→本格的なガイドラインで、明白でわかりやすい基準を打ち立てました。
【フランス】ECOCERT：世界中で認証を行う、最大規模の団体
1991年に農学者の団体によって設立された第三者機関。フランスの団体ではあるが、世界50カ国以上の国で認証を行う、世界最大規模の団体。
■ポイント
「COSMEECO（コスメエコ）」と「COSMEBIO（コスメビオ）」の２つのラベルがあり、「COSMEBIO」のほうがさらに厳格な基準を満たした商品がつけることができます。
【アメリカ】USDA ：農産物や食料品のオーガニック基準
アメリカの政府機関である農務省による基準。オーガニック認定における全米の統一基準を制定しよう、とつくられたもの。もともと農産物、食料品などに対する基準で、日本でいうと「有機JASマーク」にあたります。
■ポイント
アメリカではオーガニックコスメに関する明確な基準がまだ確立されていないため、化粧品に対してUSDAが採用されることも多いそう。
【EU】NA True：ヨーロッパの有名ブランドが発足！
2008年に誕生。ヨーロッパの名だたるナチュラルコスメブランドが参画し、立ち上げた非営利団体。オーガニック成分の含有量を☆の数でわかりやすく表示。☆の数が多いほど、オーガニック度が高いそう。
■ポイント
「認証の基準を一般公開する」→どういう基準で認証しているのか、どんなプロセスを踏むのか、という従来見えにくかったことを、HP上ですべて公開。
【ヨーロッパ】COSMOS：世界的な統一基準を目指して
各国でそれぞれのオーガニック認証団体が生まれる中、消費者も混乱することに…。そこで、2010年に誕生したのが、COSMOS（コスモス）認証。
Cosmetic Organic Standardの略で、上記のフランスの「COSMEBIO」、「ECOCERT」、ドイツの「BDIH」に加え、イギリスの「Soil Association」、イタリアの「ICEA」の５つの団体が世界的な基準を取りまとめたものです。
■ポイント
「COSMOS ORGANIC」と「COSMOS NATURAL」の2種類に分類。遺伝子組み換え植物や生きている動物や解体された動物から算出されたものは、基本的に使用が禁止されています。
COSMOSオーガニック認証取得！ 厳しい基準をクリアした、ダイアンボヌールオーガニック
世界統一基準ともいえる「COSMOSオーガニック認証」を獲得しつつ、仕上がりの良さも実現したシャンプーが、「ダイアンボヌールオーガニック」です。
コスメキッチンとダイアンボヌールがコラボしたもので、原料の産地をすべて明確にしたり、製品になるまでの生産工程をクリアにしたり、オーガニックにこだわり抜いてつくられました。
「ダメージ＆リペア／ローズ&ネロリの香り」と「モイスト&スムース／ベルガモット&セージの香り」の2種類の香りのシャンプー＆トリートメントを用意。さらに、100%天然由来成分のオーガニックオイルでつくられたシグネチャーオイルも人気を集めています。
これからの時代、自分にも、環境にも、社会にもやさしいコスメを選びたいですよね。そのひとつの基準となる「オーガニック認証」。これから、ネットショッピングやお店でコスメを選ぶときに、頭の片隅で思い出してみてくださいね！
