身近なコスメからSDGsを。フェアトレードな素材に注目

まずは、フェアトレードについておさらい!

「フェアトレード」とは、発展途上国との貿易において、「フェア=公正な」、「トレード=貿易」をすることにより、途上国の人々の生活を助ける仕組みのこと。農産物や食べ物、オイルなど、途上国で生産された日用品や食料品は、非常に安価で取引されがち。その分、正当な対価が支払われなかったり、効率の良さを求めて農薬を過剰に使用したり、環境を破壊してしまったり、働く人が不健康になったり…。さまざまな問題が生じています。そういった問題をクリアにして、お互いの国がハッピーになる貿易をしよう、という取り組みが「フェアトレード」なのです。

フェアトレードとSDGsのつながりって?

「SDGs」は、サステナブルな未来に向けて、2030年までに達成すべく取り組まれている国際的な目標で、17のゴールが設けられています。「フェアトレード」の考え方とも似通っており、17のゴールのすべての項目に関わってくるそう。
特に直接的に関わるゴールを挙げると…?
ゴール1:貧困をなくそう
ゴール5:ジェンダー平等
ゴール8:働きがいも経済成長も
ゴール10:人と国の不平等をなくそう
ゴール12:つくる責任つかう責任
SDGsを成し遂げるためにも、今一度、フェアトレードについて理解し、フェアトレードな商品を選んでいくことが、私たちが今すぐできるアクションだと言えるのかもしれません。

ダイアンボヌールとフェアトレードの意外な関係!?

「すべてのしあわせ」を考えてつくられている「ダイアンボヌール」のアイテムは、素材から運搬、製造工程を経て、使う人の手に届くまで、すべてに意識を払っています。だからこそ、フェアトレードによる素材も活用しています。

たとえば、ダイアンボヌールのさまざまなアイテムに使われている素材の「シアバター」は、西アフリカの国「ブルキナファソ」の女性の経済的な自立をサポートしているんです。
シアバターとは、約50%の脂肪を含むシアの木の実から採れる油脂のこと。1本のシアの木から甘い果肉を含む約20キロの果実が得られるそう。現地では、地面に落ちた後の完全に成熟したシアの果実だけを収穫。この果実からパルプを取り除き、中の実を茹でて、日なたで乾燥後に実の皮を取り除いて、完成させます。毎年5~8月の収穫期になると、ブルキナファソの女性たちは草原でシアの果実を収穫します。彼女たちが所属している協同組合が市場でシアの実を販売。シアの実は、ブルキナファソ農村地域の何千人もの女性の収入源となっており、経済的自立を保証しているのです。

もうひとつが、モロッコでの「アルガンオイル」の栽培事業。砂漠地帯が多く、フルーツの栽培には向かないモロッコでは、アルガンオイルが貴重な収入源に。国家的なプロジェクトとして共同組合を設立し、モロッコの先住民族の生活や女性の社会的地位の向上に貢献、自然保全のための資金としても使われています。

さらに、「マルーラオイル」の栽培事業では、ナミビアの女性の生活を支援。アフリカ南西部にあるナミビアは、埋蔵ダイヤモンド資源や多様な動植物相をもち、観光産業も成長している反面、失業率が高いという問題も…。仕事に恵まれない地域において女性たちの生活を支援するため、「CRIAA SA-DC(研究情報行動研究センター)」や海外への輸出支援団体である「Eudafano Women‘s Cooperative(EWC)」を設立。マルーラの木の栽培や実の収穫、持続的な生産を保証、ナミビア女性の生活支援を手掛けているそう。3kgのマルーラナッツオイルで得られるお金で一年間、一人の子どもの学校の制服と教科書代をまかなえると言われています。

これらのフェアトレードな素材の中でも、シアバターを用いた、今、ダイアンボヌールで人気のアイテムが、「オーガニックヘアワックス(バーム)」。

ヘアスタイリング用としてはもちろん、指先やボディケアなど全身の保湿に使えるバームで、シアバターをたっぷりと使用しています。<ゼラニウム&ラベンダーの香り>と<グラースローズの香り>の2種類を用意。乾燥が気になるこれからの季節、うるおいキープのためにも日々のお手入れに加えたいアイテムです。

賢いモノ選びこそ、誰もができるSDGsへの取り組み。フェアトレードな素材を使ったアイテムを手に入れることは、自分もハッピーに、世界もハッピーにする小さくて大切な一歩。お買い物をする前に、少しだけ思い出してみてくださいね!